色素内の酸化鉄(Iron Oxide)について

ほとんどすべて(約98%くらい)のタトゥーやアートメークの色素には、酸化鉄が含まれています。 近年、この酸化鉄がいいとか悪いとかいった議論がありますが、このページでは、色素内に含まれる酸化鉄についてまとめてみました。

酸化鉄の入った色素のリスク

アートメイクの色素を使用する場合、酸化鉄の入っている色素が好ましくない理由が何点かあります。

  • MRIの検査を受ける場合に、アートメイクを入れたときの色素の中に酸化鉄が入っていたかどうかを確認する病院があります。MRIの機械は、磁場をかけて、体から鉄分を取り出そうとします。もちろん、皮膚の中にある色素内の鉄分を取り出すということはありませんが、色素内の酸化鉄が燃焼し、焼け付くといった問題が極々まれに起こることがあるようです。
  • 酸化鉄入りの色素でも、酸化鉄が入っていない色素の場合でも、時間が経てば、色が変化します。 酸化鉄入りの色素では、たとえば、ブラウンは数年(2、3年)で、ピンクやオレンジに変化する場合もあるようです。一方、酸化鉄が入っていない色素では、五年くらいは色の変化が起きませんが、次第に色があせていきます。
  • 酸化鉄入りの色素を販売している業者は、色を修正する用品も販売していますが、二重にコストがかかってしまいます。また、それは、施術される方の時間的負担にもなります。※しかしながら、酸化鉄の入っていない色素も色があせていくので、メンテナンスの手間という面ではさほど変わりません。また、色の変化については、個人差がかなりあります。

酸化鉄の入った色素を使用する利点

上記のようなリスクだけを見ると、酸化鉄の入っている色素を使用するのはとても危険なように見えます。しかしながら、酸化鉄の入った色素が長年使用され、現在も使われれている理由として以下のことがあります。

  • アレルギー反応が少ない。有機的な色素は、酸化鉄のような無機的な色素よりもアレルギーを引き起こしやすく、アレルギー反応を考えると酸化鉄入りの色素の方がはるかに安全である。

アートメークとMRIについては、現在も議論が活発で、全身タトゥーだらけのような状態だとダメだけれど、アートメーク程度なら問題がないといった報告もされています。現に、酸化鉄入りの色素でアートメークをしながら、MRIで何も問題がなかったという方ばかりです。

結局、どうなのか?

上記の事柄を総合すると、色の変化については個人差が多く比較できないし、MRIのリスクとアレルギーのリスクを考えると、酸化鉄入りの色素の方が危険が少ないといったところでしょう。実際、アートメーク業界で、最も評判がよく、使用されているSoftap社の色素は、酸化鉄が入っていますが、アレルギーも起こらず、MRIでも問題がなかったという多くの実績があります。

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